トップページに戻る 国境なきランナーズ(Runners Without Borders)
お問い合わせはこちらから サイトマップ English Page
レース情報 レースQ&A メールマガジン 活動報告 リンク
サイドメニュー:ネーチャーマラソンとは?サイドメニュー:レース一覧サイドメニュー:レース体験記
レース体験記:シルクロード・チャレンジ挑戦記

1999 Silk Road挑戦者:平田光男(40歳)
レース:第3回 シルクロード・チャレンジ
時期:1999年8月 約15日間

東西文化の架け橋となったシルクロード走る。そんなロマンチックな言葉に誘われ、1999年8月初旬、日本に負けじと暑さ厳しい中国へと向かった。

今回3回目のシルクロード・チャレンジは、中国西端カシュガルを出発点として、トルファン、ウルムチ、敦煌と言ったシルクロードゆかりの地を訪れレースを行うもので、東へと向かう旅のゴールは北京、10日間200キロを走る。また、レースの合間には観光も楽しんでしまおうと言うちょっと欲張りな走り旅である。

走る距離は、1日20キロ前後で、そのコースは砂漠、3000mの山々、田園地帯、人・自転車・ロバが行き交う町中と様々。極めつけはあの万里の長城だ。そんな手強い変化に富んだコースに加え、軽く40度を超える暑さとぐーんと冷え込む気温の変化。更には5000キロもの大移動と慣れない食事。それらは日増しに体にダメージを与え体調を崩す人もいた。

それでも、どこからともなく現れる人なつっこい子供達や農作業の手を休め熱い声援を送る村人達には随分励まされ、また中国の雄大な自然そして莫高窟、万里の長城等の見学は古代に思いを馳せるひと時であり、レースの緊張と疲労から開放され十分な気分転換になった。

このレースの目的の一つに、中国の人と友好を深めてもらいたいという主催者の願いがある。その為、各レースごとに地元の選手も参加した。トップ選手と並走する人もいれば、多くは初めてのレースという人達で、決して速いとはいえないが、それでもみんな一生懸命に走る。

そんな彼らと肩を並べ笑顔を交わしながらゴールテープを切ると、力走をたたえる大きな拍手と歓声がわき上がった。そんな光景を目にすると、走ると言うことは互いに通じ合える共通の言葉であり、交流する道具でもあると思った。この様に人との触れ合えるところが 走り旅の良さでもあり、私が辛い思いをしてもついつい参加してしまう理由がある。

走ることを通し、中国の広さ、歴史の深さ、文化の重みを知り、また多くの人との出会いがあった。あらためて走ることの楽しさを存分に味わったネイチャーレースだった。

レース体験記一覧に戻る